朝早くから、ミンミンゼミが啼いている。
生命力豊に。
夏だということを、思い出す。
蝉は土の中で、7年間暮らし、成虫になってからは7日間しか生きられない。
(10日、1ヶ月という説もある)
中には、梅雨のあたりに、羽化し、一度も太陽の光を浴びないまま、死んでゆく蝉もいる。
夏の真っ只中に生まれても、7日間。
今、必死で啼いている蝉も1週間後には、この世にいないのだ。
そんなことを考えると、命ってなんだろうかと、腕を組んでしまう。
落ちてゆく蝉よ。
来世はきっと、人間に生まれ変われよ。