あの人は、まだ、漫画を描いているのか?
それとも、歯科技工士に戻ってしまったのか?
伊藤潤二は恐怖漫画で、一時代を築いた人である。
恐怖漫画の巨匠・楳図かずおをも、ある意味、超えてたと個人的には思う。
「富江シリーズ」「うずまき」など映像化された作品はもとより、その他の作品集に収められている作品にこそ、伊藤潤二の真骨頂があるといってもいい。
数ある作品から、ひとつ選べといわれれば、ぼくは「首吊り気球」を挙げるだろう。
奇抜で、独創的すぎる物語構成には、度肝を抜かれる。
そういう作品が多い。
この暑い夏、ゾッとした納涼感を得たい人は、是非、手にとってみて下さい。