中島哲也という映画監督をご存知だろうか。
上の写真は「告白」のPR用スチールだ。
『役者さんを褒めるのは、逆に失礼に当たる』という信念を持っている。
そのせいか、役者に厳しいと評判だ。
「嫌われ松子の一生」の主演・中谷美紀は何度も撮影現場から、逃走を図ったというのは有名な話だ。
「告白」の主演・松たか子も中島監督の心無い言葉に、心折れたと言う。
そうかと思えば、「パコと魔法の絵本」の子役の主演アヤカ・ウィルソンには、監督の現場での態度をたしなめられたというエピソードもある。
中島哲也は、ぼくと同い年だ。広告代理店出身というのも同じで、彼のコマーシャルフィルムは当時、同業者でも高く評価されていた。
フジッコの「柴漬け食べたい」も彼の作品である。
映画では「バカヤロー!私怒ってます」で監督デビュしたが、深田恭子主演の「下妻物語」で脚光をあびた。寡作家である。その後に「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」「告白」だけ。
今夏、役所広司の「渇き」が公開予定だ。
中島監督は自らの作品に独特の愛情を抱いている。
ぼくが,言えるのは「彼の映画にハズレはないということ」を、明言しておきたい。