実は、うつ病で、気分障害が酷くなり、主治医の診断の下、ここ2週間ばかり、会社を休んでいた。
この春、わが社も例に漏れず、人事異動があった。去っていったのは、みんな、ぼくという人間をよく理解してくれていた上司たちだ。そういうひとたちが、いなくなってしまった。
そして、問題の男が、ぼくのあたらしい直属の上司となった。
異動組で、横滑りの課長なのか、昇格して課長になったのかわからない。
仕事上のあらゆる場面で、ぼくとの考えにかなりの温度差があることがわかった。
ある日、ある社員から、ぼくの人格を否定するような発言(間接的に聞いた)があったようなので、やむ得ずその上司に相談した。
しかし、相談したのが間違いだった。(いつも、思うこと。)
問題を直視せず、とんちんかんな答えが返って、ぼくは、気分が重くなるだけ。
「課長というのは、多忙なので、そんな小さなことまで、かかわっていられない」ともとれる、びっくり発言さえ、そうめずらしくなくなっていた。
ぼくは、会社のことを想像しただけで、気分障害に陥るようになり会社には行けなくなった。
休暇中、ずいぶんとこころをリフレッシュできた。
でも、たしかに、2週間の診断書はもらったけれど、そのあとどうするのか考えると、気分障害がぶり返しそうで、支社の指示のもと、総務部長に相談をしに行った。人権侵害問題が含まれている可能性があるので。総務課長も同席した。
ぼくは、すべて記録を取っているので、しつこいくらい丁寧に事実関係を説明した。
ぼくは、障害者手帳を所持しているので、管理者以外の社員にも「安全配慮義務」の誠実な履行を要求した。
総務部長は、あくまで、中立の立場だというスタンスだ。
しかし、慎重に調査したが、なにもなかったでは済まされない。
納得できる調査結果を報告してもらわなければ、ぼくだって、本気になる。
ぼくが、それで納得するような、おとなしい男だと思ってもらっては困る。
まず、支社を介入させる。
ぼくは、常に医師、弁護士、人権団体と連携を取り合っている。
特に、法曹界の友人は多い。
会社や労働組合の上層部にも、ぼくの同期が偉いさんになってくれているので、心強い。
さて会社は、どう、答えを出すつもりなのか?