先週、1月26日NHK総合で、第484回「SONGS」が放映された。
『平成世代が愛する女神』と題して,中島みゆきが番組4度目の登場。
昨年、放牧期間に「糸」をカバーした、いきものがかり吉岡聖恵
「泣いてもいいんだよ」の楽曲提供を受けグループ初のオリコンチャート1位の栄冠を手にしたももいろクローバーZの百田夏菜子、朝ドラのヒロインを試行錯誤で演じているとき「宙船(そらふね)」の歌詞に励まされ続けたという女優の土屋大鳳中島みゆきの魅力を語った。
たしかに、中島みゆきは、どの世代にも愛されている。
70年代「わかれうた」80年代「悪女」90年代「空と君のあいだに」「旅人のうた」2000年代「地上の星」でミリオンを獲得している。
「時代」「糸」でファンになったという人も多いだろう。
はじめに紹介した現在進行形で活躍する3名の女性は、中島みゆきのことを「女神」と
称し、彼女の楽曲は「本能」であり「地図」であり「究極のさりげない優しさ」だと評している。それも、本当だと思う。40年以上、中島みゆきの楽曲と接してきたぼくなどとも、表現は違えども、想いは同じである。
ぼくも彼女の歌に、ずいぶんと助けられてきたから。
番組は「ホームにて」「蕎麦屋」「EAST ASIA」のライブ映像を放映した。
これは、すべて、2007年のコンサートツアー歌旅のもので、「歌旅」のコンサートDVDが発売されたとき、この3曲は、YAMAHA商法というのか、意図的に収録されていない。DVDではなくCDとして、この貴重なライブ音源が発売された。
番組でも使われたこのDVDは、最新のアルバムの初回限定にセッティングされている。
この3曲はセットリスト的には、ツアー中の公演日ごとに変わった経緯がある。ぼくが行った大阪フェスティバルホールでは「ホームにて」が歌われた。
お便りコーナーの合間で歌ったと思う。「蕎麦屋」も映像で見る限り、そんな感じだ。
しかし「EAST ASIA」はコスチュームからして、お便りコーナーの直前だと推測できる。
「ホームにて」は『ありがとう』というサードアルバムに収録されていて、レコード盤がすり切れるまで聴いた。
蕎麦屋」は『生きていてもいいですか』に収録。1980年春に発売されたこのアルバムには「エレーン」という名曲中の名曲も収録されていて、このアルバムの核となっている。ぼくが、中島みゆきのいちばん好きな楽曲はと問われれば躊躇なく「エレーン」と答えるだろうな。「蕎麦屋」もいいけどね。