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ぼくの詩集が、かなりの小中高等学校の図書室で閲覧していただくことが出来ると聞いたことはあった。自慢ではなく、ああ、出版社が頑張って売り込んでくれたのだなあと思っていた。しかし、実際は、生徒や親御さんが個人的に学校に寄贈していただいている例も少なくはないらしい。

そして、その詩集が、実際に教育の現場で生かされているという、信じられない事実を過去にも聞いたことがあった。むろん、ぼくの詩集は教科書ではなく、むずかしくない言葉の実験の場である。

一番最近に耳にしたのは、近くの小学校のHPにぼくの詩が使われている、という話。

 

「今日は図書の紹介」(〇〇小学校HP)

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今日は図書の紹介をします。著者〇〇〇〇氏の詩集です。

「にぎやかな食卓」「蝉の啼く木」「眠れない時代」の3冊が学校の図書館に入ってます。その中の「にぎやかな食卓」に収められている『禁じられた言葉』という詩を紹介します。

        

           禁じられた言葉

わたしは

もう

なにも

語らない

 

いつも

あなたを

傷つけて

しまうので

 

時に

多くの

だれかを

不幸に

してしまうので

 

私たちの近くに素敵な作家がいることを知っていますか。

作者は〇〇区在住の作家です。

             (後略)

                     HPより転載

近年、心ない言葉で、幼いこどもが命を落としたりする事件とも取れる事案が発生していて、言葉の大切さを教えたいという学校側の回答をいただいた。

ぼくは、複雑な心境に駆られた。高校生ならともかく、小学校でこの詩が理解できるのかなって。まあ、先生方がかみ砕いてかみ砕いて真意を伝えていただけるなら、納得もするけど。