ちいさな革命
傷ついた
と
手紙に書いて
家を出た
海へとつづく
ローカル列車に
とびのれば
ありったけの涙が
頬をつたう
十六歳の夏
ぼくが起こした
一度きりの
ちいさな革命
「今いちばん気になるアーティストはだれか?」と問われれば、
ぼくは、うっかり「欅坂46」と、本音を漏らしてしまうかもしれない。
反抗心剥き出しの、ギラギラとしたところが、演出にせよ、とても、目を引く。
プロデューサーの秋元康のAKBグループと坂道シリーズの差別化が、大当たりしているのだと思う。
欅坂46結成当時からのセンター・平手友梨奈は、どうやら作品世界に身を投じてしまうタイプで、特に「不協和音」という楽曲については「命を削り取られる」と答えているくらいで、あの激しいダンスは鬼気迫るものがある。
だから、アイドルというより、アーティスト的側面が、印象としては強い。
さて、彼女たちの反抗心に比べれば、ぼくの詩は「かわゆい」くらいの反抗心だ。