寝顔
眠れない夜は 傍らの きみの寝顔を 見ていよう
スヤスヤと ちいさな寝息を たてている きみの寝顔を
カーテンの 隙間から 朝の光が降り注ぐまで ぼくは 飽くことなく 寝顔を見ていよう |
精神状態も最悪にあった、おとといの朝。産経新聞に載せてもらった詩。
その日も、早朝の5時過ぎからテレビをつけていて、在阪テレビ局の「す・またん」という
番組を観ていた。番組の冒頭に朝刊全紙の一面ニュースを解説してくれるので、産経新聞に
カメラが寄ったとき、朝の詩をチェックするのだが、たまたまその日、ぼくの作品だった。
産経さんに関しては、ひと月に2篇書くのだが、載せてもらえるなら、もうひとつの「雨を聴く」
という作品だろうと、勝手に思い込んでいた。そちらのほうがドラマ性があるし、作品としての
完成度も高いと思ってたからだ。それに、季節的なものも加えると「雨を聴く」かなっと。
でも、実際は「寝顔」が採用された。新川和江の思惑もあったのだろう。先生には感謝している。
読んでくださった感想等を見てみると「傍らのきみ」を「こども」と解釈して読んでいてくれて
「ほっこり感」を味わってくださったようだ。
思ったよりも、評価が高かった。
そのようなこともあり、頓服を飲んでも改善しなかった精神状態の悪化は、お昼前には、収まってくれていた。