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消息筋の有力情報として、中島みゆきのコンサートが今年も開催されないことが判明した。11月に「夜会工場Vol.2」が開催される予定だからだ。まず、「夜会」というのは中島みゆきが1989年に「言葉の実験劇場」として、歌と芝居の融合を目指した舞台で、初期の頃は、彼女の既成の持ち歌で構成されていたが、途中から、すべて、自身が「夜会」のために楽曲を書き下ろしている。だから「夜会」のテーマ曲である『二隻の舟』以外、ヒット曲も話題曲もいっさい歌われない。いくら、「ファイト!」「地上の星」「時代」などを待っていても、知らない曲が歌われるばかり。もちろん、そのなかに、名曲も多い。そして『夜会工場』は過去の舞台の名シーンを再演したもの。Vol.5までの「夜会」が再演されれば、彼女のヒット曲も聴けるはずだ。

まあ、ぼくは、お芝居している中島みゆきよりも、客席に向ってメッセージを送ってくれる中島みゆきのほうが、数倍好きだから、「夜会」は見送るけどね。しかし、みゆき姐さんも、御年65歳。あと、何回、コンサートツアーあるのかなあ・・・・・。

あと、何回、あのド迫力のある彼女の生歌を聴けるのだろう・・・・・・。

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これから、ぼくが書こうとしている思い出話は、ちょっと、ややこしいかもしれない。

TVドラマ「カルテット」大感動の最終回から10日あまり。「カルテット」ロスから立ち直れないでいるのは、ぼくだけではないだろう。で、他の坂元裕二脚本作品を動画サイトで探してみて「Mother」を一気に観てしまった。「Mother」は2010年4~6月に放映されたようだ。ぼくは、ちょうど母の看護中で、毎日が緊張と不安感の連続でTVを楽しむ余裕などなかった。主演は松雪泰子で「母性」をテーマに描かれたドラマだった。そして、画面に、どこか見覚えのある女優さんの姿を見つけて、はっとした。

酒井若菜・・・・・。たしかにそうだ、酒井若菜さんに間違いない。調べてみると、結構、いろんなドラマにでている。しかし、主役を張るというよりも脇を固めるという役どころが多いようだ。

2005年頃だと思うが、NHKもっと恋セヨ乙女というドラマがあって、劇中で使う「詩」を募集していたのだ。主演の3人の女優さんに、その詩を選んでもらうという試みだった。真中瞳さん、佐藤藍子さん、そして、酒井若菜さん。ぼくは、「プライド」という短詩を応募した。その詩を選んでくれたのが酒井若菜さんだった。もちろん、ぼくひとりだけの詩ではなく、数名、選ばれている。でも、ぼくには事件と称するに充分なできごとだった。プロの詩人がぼくの詩を選ぶのは、敢えていえば必然的だ。しかし、ひとりの女優さんに選んでもらったことに、その数倍の価値はある。

あの頃のピュアな気持ちに今なら、戻れそうな気がする。

 

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今はシルバー文鳥のメロディだが、こどものころ、さくら文鳥を育てたことがある。

文鳥がほしい!」と父に懇願したのだと思う。

ヒナのときから、なにからなにまで、小学生のぼくが文鳥の世話をした。名前はコロスケと命名した。とにかく、可愛かった。いうまでもなく、家族の一員だった。

高校3年になるころまで、生きてくれたかなあ。

厳然たる「いのちのおしまい」を、ぼくは体験した。

「いのちのおしまい」は今以て、創作活動の、もっといえば、人生のライフワークとして重く背負い込んでいる。

季節的には、ちょうど、今ごろだったと思う。

詩作するにあたって、時間軸は当然、変えてある。

 

    文鳥のコロスケ

 

コロスケが

死んだ

 

ピッピッと

苦しそうに

二回鳴いて

小さく

はばたいて

 

わたしが

小学五年になった

まだ 寒かった

春の一日に

 

コロスケが

死んだ

 

かみさまが

いねむりしている

そのあいだに

 

        第一詩集「新選組になればよかった」収録。

カルテット (2017年のテレビドラマ) 

それぞれ弦楽器をたしなむアマチュア演奏家の30代男女4人(巻真紀世吹すずめ家森諭高別府司)は、ある日練習場所のカラオケボックスで偶然出会い、弦楽四重奏のカルテット「ドーナツホール」を結成する。彼らは司が提供する軽井沢別荘で、週末を中心にひと冬の共同生活を送りつつ練習を重ね、食や結婚生活に関する会話を交わしながら次第に互いの人となりを知り、人前での演奏を目指す。あるとき、真紀は近隣のライブレストランからレギュラー出演者を半ば追い出すような形で自分たちの発表の場をつかむ。主婦である彼女は夫が失踪してしまい、音楽にすべてを懸けようとしていると告白する。しかし彼女と親しくなるすずめは、実は真紀の巻鏡子に依頼され、その「本性」を探っていた。真紀は夫を殺したと鏡子に疑われていたのである。すずめは鏡子への報告とともに、真紀やカルテットのメンバーとの関係を観察し続ける。

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①ぼくが、どうしてTBSの火曜ドラマ「カルテット」を観てるかというと、松たか子が主演を演じているドラマであるからに、他ならない。

プラスα

②脚本が坂元裕二であること。とにかく、台詞のセンスのよさには、びっくりする。

飽きさせることないドラマ運びは最高の離婚で証明済みだ。

③主題歌が椎名林檎の書き下ろしで、彼女の才能が、痛いほど感じられる。

久々に創作意欲を掻き立てられるドラマにめぐり合えた。個人的にだけどね。

 

 

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松山千春のアルバムを聴いて、もの想いにふけっていた。

 

1981年発表の松山千春「時代(とき)をこえて」は大のお気に入りのアルバムである。千春のいう起承転結の「承」の時代の「浪漫」「木枯らしに抱かれて」と並ぶ3部作のひとつである。アルバムは、もちろん、オリコンチャート1位を獲得した。名作ぞろいのアルバムだが、ぼくは『限りある命』という歌が好きである。命に突き刺さってくる究極のラブバラードで、ぼくも、友人の結婚披露宴などで、この歌をアコギで弾き語ったことがある。

 

2016年秋のコンサートツアーで、千春は2度目のアンコール曲、つまり、ラスト・ソングとして、『限りある命』を歌った。

『時のいたずら』『季節の中で』『大空と大地の中で』「長い夜」『銀の雨』『純~愛する者たちへ~』『人生(たび)の空から』などの大ヒット曲や人気曲などを歌って、会場は総立ちになる。

ただ、個人的には、ここ20年、歌は作り続けているが、ヒット曲に恵まれていないのが気掛かりだ。なにも、千春だけの問題ではないけれど。

あたらしいアルバムの中からも、何曲か歌っても、ぼくの胸にはいってこない。良作ではあるが・・・・・・まあ、千春らしいよな、とは思うことにしている。

MCも千春ワールド炸裂なんだけど、いつもの政治的、思想的な話は一切なかったので「あれっ?」と感じたのも,ぼくひとりではないだろう。

そしてラスト・ソングの『限りある命』。前奏が流れ、千春が今宵、最後のステージに立つ。

会場のファンに向って「人生に見返りを求めないでください」となんども繰り返して、歌に入った。

「♪ もどらない若い日を 貴方と生きる

  奪いあい求めあい 重ね合う心

  もう何も迷わない おびえたりしない

  さしのべた指先に 貴方がいる

  この愛は貴方だけ 限りある命

  青春を流れゆく 時にあずけようと ♪」

 

間奏の時、千春はマイクを持ったまましゃがみこんで「うおーっ」と腹の底から何かを吐き出すように大声で、声の続く限り、雄叫びをあげた。

 

「♪ 悲しみが苦しみが はかなささえも

  愛される喜びに つつまれてしまう

  傷ついて疲れ果て 力つきようと

  二度とない人生を 貴方に生きる

 ※この愛は貴方だけ 限りある命

  青春を流れゆく 時にあずけようと

 

   ※Refrain           ♪」(作詞・作曲・松山千春

最高の『限りある命』だった。この一曲を聴けただけでも、コンサートに来た甲斐があった。千春は健在だ。

ぼくが20歳で不安神経症に罹り、眠れない闇の中で、毎晩毎晩、千春の歌を聴いて、光も見出した。

千春と同じ時代を生きれたこと、ぼくは誇りに思う。

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ぼくが、どうして、この「下克上受験」というTBS系のホームコメディードラマを観たかというと写真の人物が出演しているからに、他ならない。

「事実を基にしていて、中卒の両親を持つ偏差値40そこそこの娘が最難関の中学受験に挑んで、見事に合格する様を家族の物語として、描いている」と謳っている。

至ってシンプルな内容だ。まだ、はじまったばかりなので、結論付けるわけにはいかないが、個人的には、どうでもいいんじゃない?という程度のドラマだった。

まだ、「学歴信仰」が残ってんだなあ。

たしかに、現実的には学歴の壁はあるだろうけれど。

学歴が、ひとつの資格として存在するのは事実だ。

しかし、そんなものひとつで通じる時代ではなくなりつつあるのも事実だ。

なにも高学歴を否定しているわけでなく、「学歴よりも学力」「知識よりも知恵」がこの人生に於いては幅を利かせる。

まあ、深キョンのエプロン姿は、やはり、可愛かったけれどね。

ドラマとしてはねえ~。

 

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 1990年に小学館より発刊された単行本「ゴッドハンド」(能條純一)①~④巻を、ひさびさに、ある想いに駆られて一気に読み返した。

将来の夢は「独裁者になること」。愛読書は「我が闘争」。主人公の高校生・神大介(じん・だいすけ)は不思議な力を持つ右手を武器に、番長、NHK職員、新聞記者、警察関係者などを、次々と自分の配下に置いていく。日本を「覚醒させる」ために。

「奇跡は この右手から生まれる 信じる者よ この右手の前に 集まるがいい」。と

大衆を煽動していく。

結末を書いてしまうが・・・・・・時は流れ、神大介は行方をくらます。配下の人物たちは今や政権中枢の高級閣僚の任に就いている。神大介の幼なじみの佐伯りえが女性の総統として日本のトップに君臨している。やがて、日本はアメリカの傘下を離れ、独自の道を歩みだし、新たな世界大戦へと突入してゆく可能性を秘めて、この物語は終わっている。

 

ところで、次期米国大統領は、どうみてもまともじゃない。

ツイッターで中国、メキシコ、それに同盟国であるはずの日本国までを名指し批判する。しかし、ドイツは批判していない。

明らかな人種差別主義者だ。

トヨタなどの一企業までにも、意見してくる。

ツイッターをよく使うことから、「指先外交」と揶揄されている。

昨日は、はじめての記者会見。見るも無残な記者会見。およそ次期大統領という品格のかけらもない。一部のマスコミへの徹底攻撃。そりゃ、CNNは選挙期間中はヒラリー支持だったけど、大人気ない。

白人貧困層を狙って、暴言を吐きまくって選出されてから、長い間、記者会見を開かなかったので、その間、大統領にふさわしくなるためのレクチャーでも受けていたのかと思ったが何も変わっていなかった。

米国の求心力は、これまで以上に、弱まり、合衆国も分裂するかもしれない。

沖縄から米軍が撤退するって?どうぞ、どうぞ、できるものなら、やってみろって感じ。

しかし、ある意味で、日本にとって、安全保障上の危機管理意識が高まり、本気で憲法9条の改正、自衛隊国防軍と明記すること、領土、領海、領空侵犯した国に対しては、先制攻撃ができるよう、法律の改正を冷静に考えるいい機会になればいい。

「ゴッドハンド」ほど極端でなくとも・・・・・だ。