2022-01-01から1年間の記事一覧

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の1年間にわたる放映が終わった。三谷幸喜の脚本は好まないが、本作については、魅力のあるドラマに仕上がっている。 全48話、一話一話に見応えがあって、次の回が待ちきれないほどだった。 個性豊かな登場人物が多い…

11月は、ぼくの誕生月。いつも、妻とレストランで、食事をする。 談笑しながら、今年は、「さだまさし」のコンサートチケットをプレゼントしてくれた。文筆活動の合間に、最近は、アコースティックギターをいじってる。ちょうど、さだまさしの楽曲、特に「秋…

映画「燃えよ剣」の公開から、およそ一年遅れで、鑑賞することができた。 岡田准一の土方歳三は、素晴らしい演技で、これまでにない土方歳三像を作り上げた。 「燃えよ剣」は、司馬遼太郎の歴史小説。 ぼくも、やはり司馬遼太郎の小説で、土方ファンになった…

先日、丁寧なお手紙を頂戴した。 20代半ばの女性からだった。 2015年に刊行した第4詩集「にぎやかな食卓」に収録されている「時」と「祈り」という作品に、感銘を受け、人生を一歩踏み出す勇気を貰ったと綴られてあった。 作者の意図と、読者の方の受…

大阪あべのハルカス美術館で開催されている「楳図かずお・大美術展」を堪能してきた。スケジュールが空いて、気分転換にという意味合いもあるが、楳図かずおは好きな漫画家のトップに君臨し続ける。行かない道理はなかった。 今回のテーマは「ZOKU-SH…

いのちの宿題 不意に 母の余命を 告げられる 延命治療は 希望されますか? と 母の担当医は訊く ぼくの顔色は みるみる 青ざめていく 無防備なぼくに ある日 突然に いのちの宿題を 突きつけられる ずいぶんと前の詩だ。 4冊の詩集には、未収録だ。 同じタ…

その日、ぼくは、詩を書いていた。 それが、ぼくの日常である。依頼された原稿があって、〆切りは近かった。 ぼくは、詩の選もするが、同時に詩を書くプレイヤーである。 すこし、題材に悩んでいた。 むかし、父から話を聞いたことがある。兵役を逃れるため…

『石の繭 警視庁捜査一課十一係』は、麻見和史による日本の推理小説。如月塔子(きさらぎ・とうこ)と彼女が所属する警視庁捜査一課十一係の刑事たちを主人公とした警察小説シリーズ『警視庁捜査一課十一係』の第1作として講談社ノベルスより2011年5月に刊行…

もう、2週間ほど前の話題になる。 TVのワイドショーで時間を割いて、この問題、というほど大袈裟ではないが、日本列島って、思ったより広いと今更ながらに、感じさせた事案である。 たしか、4コマ漫画で紹介していたなあ。 関西の男の子と関東の女の子の…

ロシアがウクライナに軍事侵攻してから、思うところあって、日本チャップリン協会会長の大野裕之著「ヒトラーとチャップリン」を読み返した。 チャップリンの闘いを記した貴重な記録書である。 喜劇王と独裁者。チャップリンがヒトラーに闘いを挑んだノンフ…

6月16日、ぼくは大阪オリックス劇場にいた。 大好きな原田知世の40周年アニバーサリーコンサートが開催されたからだ。 19時開演というのは、少し遅い気がした。 でも、勤め帰りの人も、残業が1時間あっても、この時間なら来られそうだ。 そういう判…

憧れの銀色の巨人に会ってきた。大阪梅田のスクリーンで。庵野秀明(エヴァンゲリオンシリーズ・アニメ監督)や樋口真嗣(シン・ゴジラの監督)ら、ウルトラマンをリスペクトする映像作家たちの手によって、2022年に姿を現したウルトラマンは格好よかっ…

広辞苑によると「適当」の意味は、 ・ある状態や目的などに、ほどよく当てはまること ・分量、程度などがほどよいこと。また、そのさま ・その場に合わせて要領よくやること。いい加減 とある。 2009年「蝉の啼く木」のサトウハチロー記念おかあさんの詩…

去る4月7日、藤子不二雄Ⓐの死去が報じられた。もともとは、藤子・F・不二雄とコンビを組んで「藤子不二雄」のペンネームで、数多くの夢のような少年漫画を生み出していた。 ところが、1987年、コンビを解消。 共同作業ではなく、それぞれが、それぞれ…

ヘンリー・マンシーニ作曲の主題曲。 そこはかとない悲しみと美しすぎるピアノのメロディーが流れる。 風に波打つ数万のひまわり。印象的にスクリーンいっぱいに地平の果てまで続くかの如く映し出される。 それは、切なすぎる女心をイメージさせる。 197…

アカデミー国際長編映画賞に日本映画の「ドライブ・マイ・カ-」(濱口竜介監督)が選出された。 以前は「アカデミー外国語映画賞」と呼ばれていた。 つまり、英語圏以外の世界中の映画から選ばれる。 日本作品では、2008年の『おくりびと』(滝田洋二郎監督…

戦火の中の少女のために 戦火の中の少女に わたしの書いた詩など なにほどの 価値も持たない 少女の瞳は 訴える そんなものよりも パンをください 薬をください 銃をくださいと 少女のために わたしが 全知全能を傾けて 幾千の平和の詩を 綴っても たったひ…

ルキノ・ヴィスコンティ 貴族の家庭に生まれ、芸術的環境で育つ。パリに旅行した際に映画に興味を抱き、36年にココ・シャネルの紹介(!)でジャン・ルノワールと会う。彼の監督作品を手伝い、42年に「郵便配達は二度ベルを鳴らす」で長編監督デビューを…

気がつけば、早、弥生。 ロシアの、いや、プーチンのウクライナ軍事侵攻のTVニュースに怒りながら、栄養ドリンクを飲んでいる自分が哀しい。 アメリカもEU諸国も、国連も無力だ。国連の安保理なんて、もっと無力だ。未だに第2次世界大戦の戦勝5大国で…

今朝も寒い。悪夢で、何度、目を醒ましたことだろう。依頼されている詩が、なかなか進まない。テレビをつけるとモーニングショーは例によって、オミクロン株の感染拡大を報じている。ぼくは、すこし、不快になる。 窓の外に目をやると、ちらほら雪が舞ってい…

年末寒波の第一陣が列島に襲来した12月26日、大阪フェスティバルホールで南こうせつのコンサートが開催された。また、オミクロン株の急速な感染拡大が報道されていたので、開催されるのか心配だったけれど、大阪は経済も回しながら、というwithコロナに…