6月16日、ぼくは大阪オリックス劇場にいた。
大好きな原田知世の40周年アニバーサリーコンサートが開催されたからだ。
19時開演というのは、少し遅い気がした。
でも、勤め帰りの人も、残業が1時間あっても、この時間なら来られそうだ。
そういう判断もあったのだろうか。
大阪、名古屋、東京公演の貴重な3カ所だけのコンサートツアー。
6月21日に東京公演で千秋楽を迎えたので、少し書いてみようと思う。
原田知世については、拙ブログに於いても2度ほど書いた。
アクターとシンガーを40年も続けるというのは、凄いこと。
なんというか、いつまでも透明感があって、美しく歳を重ねてくれている。
やはり、シンガーであっても、アイドルなのだ。
この人のコンサートは、いつも、あたたかい。
どこまでもアットホームだ。やさしさに包まれてしまう。
MCも、品があるし、正直、可愛いと思う。
終盤のバンドメンバー紹介も、ニックネームや呼び捨てするのも、信頼関係があって格好いいけれど、原田知世のように「さん」付けで紹介するもの、かえって新鮮に見えた。
今回のコンサートでは、絶対に歌いたい曲だから入れて欲しいとバンマスに懇願して、
セットリストに入れたのに、本番では、やはり、歌い出しを間違えて、観客に謝ることしきり。そういう人間性も可愛い。
セットリスト(大阪公演)
1.A面で恋をして
MC
2.恋をしよう
3.ユー・メイ・ドリーム
MC
4.ダンデライオン
MC
5.地下鉄のザジ
6.ロマンス
MC
7.冬のこもりうた
(20分のインターバル)
8.LIKE THIS
9.ヴァイオレット
10.邂逅の迷路で
11.シンシア
MC
12.夢の途中
MC
13.一番に教えたい
MC
14.銀河絵日記
アンコール#1
15.ping-pong
16.時をかける少女
アンコール#2
MC
17.くちなしの丘
(イメージ)
「ダンデライオン」は原田知世が、10代の時、ミュージカルをやるときにユーミンが原田知世のために書いたお馴染みの曲。
「ロマンス」はアップテンポな颯爽とした曲。一推し。
「ヴァイオレット」は川谷絵音の提供曲。予想以上に良い曲に仕上がっている。
「邂逅の迷路で」これまでの原田知世にはなかった世界観。新たな魅力を引き出している。
「一番に教えたい」は今回のコンサートツアーの屋台骨となる曲。
「銀河絵日記」は銀河鉄道の夜をモチーフにした名曲。
「時をかける少女」は、言うまでもなく、原田知世主演の同名映画の大ヒット主題曲。
ユーミンが提供している。
「くちなしの丘」原田知世の思い入れのある曲。しっとりと歌い込んでくれる。
原田知世というアクター&シンガーと同じ時代を生きていることが、嬉しく思えた。
昨今の暗く危険なニュースをほんの一時忘れさせてくれる、一服の清涼剤のようなコンサートだった。