10月12日、オリックス劇場で薬師丸ひろ子コンサート2015が催された。
何ヶ月も前から、心待ちにしていたコンサートだった。
とにかく、歌がうまい。声がきれい。音域の広さに驚愕する。
「セーラー服と機関銃」「探偵物語」などのヒット曲のほか、中島みゆきの提供曲「未完成」を数十年ぶりに披露。竹内まりやの提供曲「元気を出して」、圧巻だったのはラストの松本隆・作詞、松任谷由実・作曲の「WOMAN~Wの悲劇~」。
正に奇跡の歌声で、別世界へと誘ってくれた。
アンコールではシングルバージョンの「セーラー服と機関銃」を。
「セーラー服と機関銃」「探偵物語」は映画のタイトルそのままで、歌の内容とは何の関係もない。いわゆる、角川商法の代表的な例だと思う。
終始控えめなMCも好感が持てる。
MCのなかで出てきた実名の著名人は、中島みゆき、細野晴臣、そして、高倉健。
健さんとは、薬師丸ひろ子が13歳のとき「野生の証明」で共演している。健さんに「何か欲しいものは?」と訊かれ、高価格のラジカセを買ってもらったそうである。
それはもちろん、いまでも、薬師丸ひろ子のたいせつな宝物になっている。