イタリア・クレモナ在住の日本人ヴァイオリニストの横山令奈(Lena Yokoyama)が地元の病院の屋上で演奏、その様子がYouTubeなどを通して
世界中に流れ、大きな感動の渦を巻き起こした。
演奏は新型コロナウイルス患者への治療の最前線となっている地元の
病院の依頼。演奏は16日の夕方に行われ、横山は医療従事者への感謝
と患者たちが再び音楽を楽しめる日が来るよう祈りを込めたという。
横山は大阪府箕面市生まれの33歳。高校卒業後の2006年からクレモナの
スタウファー音楽院に留学、同時にシエナにあるキジアーナ音楽院で
サルヴァトーレ・アッカルドに師事した。現在はクレモナの「ヴァイオリン
博物館」で所蔵楽器を演奏する仕事を手掛けている。
ストラディバリが17~18世紀に活動した街として知られるクレモナは、
感染が急拡大したイタリアの中でも、最前線とされてきた都市。
人口約36万人で感染者は5千人を数え、900人近い死者を出している。
演奏はスピーカーを通して病院の周辺地区に届けられたが、病院では
防護服姿の医師や看護師が窓を開けたりベランダに出たりして、
美しいヴァイオリンの調べに聴き入った。
横山が演奏したのは、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番から
“アルマンド”、エンニオ・モリコーネの“ガブリエルのオーボエ”、ジョン・ウィリアムスの“シンドラーのリスト”、ノヴァーロの“マメーリの賛歌”、ヴィヴァルディの《四季》の中の「夏」から“プレスト”。<月刊音楽祭より抜粋>
まあ、抜粋などしたくはなかったのだが、難しすぎるわ、ヴァイオリン。
曲名とか・・・「シンドラーのリスト」は映画狂の立場から物言えるくらいだから。
ギターだったら、よかったんだけどね。
ご存じの方も多いだろう。
この映像が流れたのは4月の21日だったかなあ。
PVのように意図的に撮られた美しい映像で、医療従事者への基金を募ることが
第一の目的であることを認識していただきたい。
でも、美しすぎるなあ。かっこよすぎるわあ。う~ん、感動してしまう。
ぼくの姪っ子や親友の奥さんは看護師でコロナ医療の最前線にいる。
常に感染危険と死と隣り合わせの状態だ。その家族も。
医療従事者の方に<ありがとう>
ヴァイオリニストの横山令奈さんにも<ありがとう>。
最大限の敬意を表して。
( YouTubeでは3分間の映像だが、実際の演奏時間は20分間)