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前回の記事の最後に『エレーン』という曲に少しだけ触れた。

しかも、いちばん好きな楽曲だと。

時は遡る。

1980年、気楽なバイト学生だったぼく。その頃、すでに、中島みゆきの熱狂的なファンで、1年に1回発売されるアルバムを、何よりの楽しみにしていた。この時期は桜の頃から五月雨の季節に発表されていた。

発売日、電車に乗ってモール内の大型レコード店で大音響で「エレーン 生きていてもいいですかとだれも問いたい エレーン その答えを 誰もが知ってるから誰も問えない♪」(作詞・作曲・中島みゆき)と郷愁感に満ちたメロディと、文学性のある歌詞が耳に飛び込んできて、魂のどストライクに刺さってきた。「あっ、新しいアルバムや」と感激し、新アルバムを買った。

真っ黒なジャケットの真ん中に縦書きで「生きていてもいいですか」と白抜きの文字で

まるで戒名のように記されてある。

中島みゆきの歌は「暗い」と評されることが多い。

しかし、「暗い」のではなく「深い」のであって、時には「重い」のである。

そういう意味では「生きていてもいいですか」はそれらの形容詞の集大成である。

家でゆっくり聴いてみると、この『エレーン』という曲は、曲調から、フランスあたりの片田舎の薄幸の女性の物語かなと、勝手に解釈していた。

ところが、中島みゆきがコンサートで『エレーン』についてコメントしたことがある。

これは、かつて中島みゆきが住んでいた近所で、外国人娼婦が何者か殺害されるという事件があった。警察も中島みゆきに聞き込みに来たという。しかし、事件は迷宮入りとなったそうだ。

その後、中島みゆきは「女歌」という小説の中で、この事件をもとに短編を書いている。その時の娼婦の名が「ヘレン」。楽曲化するに当たって「エレーン」に変更したという。

「生きていてもいいですか」というタイトルは、たしかに「重い」。

しかし、胸を張って「生きていてもいいですか」と世に問える生き方をしている人は

どのくらいいるのだろうか?

 

先週、1月26日NHK総合で、第484回「SONGS」が放映された。
『平成世代が愛する女神』と題して,中島みゆきが番組4度目の登場。
昨年、放牧期間に「糸」をカバーした、いきものがかり吉岡聖恵
「泣いてもいいんだよ」の楽曲提供を受けグループ初のオリコンチャート1位の栄冠を手にしたももいろクローバーZの百田夏菜子、朝ドラのヒロインを試行錯誤で演じているとき「宙船(そらふね)」の歌詞に励まされ続けたという女優の土屋大鳳中島みゆきの魅力を語った。
たしかに、中島みゆきは、どの世代にも愛されている。
70年代「わかれうた」80年代「悪女」90年代「空と君のあいだに」「旅人のうた」2000年代「地上の星」でミリオンを獲得している。
「時代」「糸」でファンになったという人も多いだろう。
はじめに紹介した現在進行形で活躍する3名の女性は、中島みゆきのことを「女神」と
称し、彼女の楽曲は「本能」であり「地図」であり「究極のさりげない優しさ」だと評している。それも、本当だと思う。40年以上、中島みゆきの楽曲と接してきたぼくなどとも、表現は違えども、想いは同じである。
ぼくも彼女の歌に、ずいぶんと助けられてきたから。
番組は「ホームにて」「蕎麦屋」「EAST ASIA」のライブ映像を放映した。
これは、すべて、2007年のコンサートツアー歌旅のもので、「歌旅」のコンサートDVDが発売されたとき、この3曲は、YAMAHA商法というのか、意図的に収録されていない。DVDではなくCDとして、この貴重なライブ音源が発売された。
番組でも使われたこのDVDは、最新のアルバムの初回限定にセッティングされている。
この3曲はセットリスト的には、ツアー中の公演日ごとに変わった経緯がある。ぼくが行った大阪フェスティバルホールでは「ホームにて」が歌われた。
お便りコーナーの合間で歌ったと思う。「蕎麦屋」も映像で見る限り、そんな感じだ。
しかし「EAST ASIA」はコスチュームからして、お便りコーナーの直前だと推測できる。
「ホームにて」は『ありがとう』というサードアルバムに収録されていて、レコード盤がすり切れるまで聴いた。
蕎麦屋」は『生きていてもいいですか』に収録。1980年春に発売されたこのアルバムには「エレーン」という名曲中の名曲も収録されていて、このアルバムの核となっている。ぼくが、中島みゆきのいちばん好きな楽曲はと問われれば躊躇なく「エレーン」と答えるだろうな。「蕎麦屋」もいいけどね。
 

毎年年末に発表されて話題となる世界で最も美しい顔トップ100

2018年版が映画評論サイトのTC Candlerから発表された。2017年版で

は日本から丹羽仁希小松菜奈石原さとみ・湊崎紗夏(サナ)の4人が

選出されたが、2018年版では前年と同じ4人に加えて新しくグラビア

アイドルの篠崎愛が選出されている。結局、変わり映えしていない。

日本人に限っては。

最近、台頭しているのが、韓国、中国など、政治的には苦手な国の

「美女」たちだ。しかし、1位から100位まで観てみると、まあ、

「美」の価値観、基準は、やはり、至極個人的であるということが

分かる。

たとえば、ぼくは、ミスコンテストに出てくるような「美女」に「美」

や「魅力」を感じたことはない。

でも、今では世界で最も美しい顔トップ100は年末年始のひとつの

ちょっとしたイベントになってしまった。

選出された100位以内の日本人のみ紹介させていただく。

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「美しさ」に正解はない。

ぼく自身も、変わり映えしないが、昨年に続き、個人的「美しい顔」(可愛さも入ってるかも)をご紹介する。

何度も言うが、今回の「美」も、たとえ性格がひん曲がっていようが、人間力がゼロでも、ぼくには、関係ない話だ。

ランダムに載せてゆく。

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                               松たか子

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                               永野芽郁

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                                                                                         椎名林檎

f:id:tigerace1943:20190111091159j:plain            満島ひかりf:id:tigerace1943:20190109092621j:plain

                               吉岡里帆

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                               平手友梨奈

f:id:tigerace1943:20190109092848j:plain      綾瀬はるか

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                                 吉岡聖恵

f:id:tigerace1943:20190109093054j:plain 本田真凜

f:id:tigerace1943:20190109094449j:plain      高畑充希

 

 

 

 

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 京都のまちはいつ訪れても、いいものだ。

出町柳から鴨川を渡り、河原町通りをテクテク歩く。

しゃれたお店がたくさんあって、観光客で賑わっている。

風情があるなあ。

でも、ぼくは、観光ではなく「ばんばひろふみのコンサート」で京都に来たのだ。

京都府立文化芸術会館・・・普段は寄席・落語などを主に公演しているようだ。

建物の作りもこぢんまりしていて、和の雰囲気が漂う。

450席ほどの客席は、ほぼ満員で、ぼくも安堵した。

12月8日。ばんばひろふみはMCで、どうしても、この日にコンサートをしたかったと言った。それは、ジョン・レノンが凶弾に倒れた日だから、と。

そういうこだわりは、大好きだ。

知らない曲も多かったが、あれっ、この曲聴いたことがあるという歌はいくつもあった。

「いちご白書をもう一度」「速達」「SACHIKO」は圧巻!

思わず、くちずさんでしまった。

ばんばひろふみも涙しながら、歌っていた。

松山千春が北海道を起点に活動しているように、ばんばひろふみも京都から動かない。

今なお、ラジオのDJを何本か持っている。

みなさんにも、ばんばひろふみの京都発のメッセージを機会があれば、耳にしていただきたいなあ。

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中島哲也監督の「来る」を観てきた。

「来る」は第22回日本ホラー大賞を受賞した澤村伊智(受賞時は澤村電磁)の

「ぼぎわんが、来る」(受賞時は「ぼぎわん」)が原作のホラー映画。

原作は読んでいない。

監督名だけで、劇場に足を運んでしまうのは、邦画では中島哲也くらいのものではないだろうか。「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」「告白」「渇き」

など、けっして、ぼくの期待を裏切らないからだ。

その中島哲也のホラー映画ということで、ますます、興味深い。

「リング」では貞子、「呪怨」では伽椰子という具体的な恐怖の対象が明確なのだが、

「来る」は、得体の知れない「あれ」が来るという至極抽象的な恐怖が描かれている。

しかも、スケールがでかい。

主役級のキャストが次々と、いとも簡単に死んでいく。その死に方ひとつにも、中島哲也のこだわりやセンスが感じられる。

ネットレビューなどでは、驚くほど評価が低い。

答えを出さずして、映画が終わるからなのか、「あれ」の正体が不明なことに不満を感じているのか・・・・・・・。ラストシーンを不快に思っているのか。

まあ、純粋なホラーというよりも、壮大なエンターテイメントという感はある。

ポスターに(最恐エンターテイメントとあるように)。

さりとて、人間ドラマの側面もあるし、人物描写が細やかであるし、共同脚本も申し分ない。

最強の霊媒師役の松たか子が、主演のフリーライター役の岡田准一を、お祓いの邪魔だといって、カウンターパンチでぶっ飛ばすサービス精神も忘れていない。

でも、ぼくは心底恐かった。ホラーに酔ってしまった。

タイトルも「来る」より!マークをつけて「来る!」のほうが合っているような気がするが、原作との兼ね合いがあるのだろうか。

中島哲也はCM界出身の映像作家だ。

映画界に転じ、深田恭子中谷美紀松たか子の新たな魅力を引き出し、小松菜奈を育てた実績は大いに評価されるべきで、本作に於いても、清純派の黒木華を堕落してゆく人妻役を演じさせ、驚かせた。

個人的には、本年の邦画No.1シネマだ。

中島哲也は、期待を裏切らない。ハズレがない。

 

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今、ニュースのど真ん中の日産の自動車を乗る機会はなかった。足回りはいいと聞いていたが。経営再建のカリスマが逮捕され激震が走っている。

日産の場合、いくら経営再建といっても、2万人ものリストラが敢行されているし、そんな、経営再建って意味あんのかなって、腕を組んでしまう。

ぼくが乗ってきた車は、ダイハツダイハツと続いてトヨタ、そして、現在はホンダ。

これで、最後かな?

さて、この未完成の絵、どこかで見たような自動車のシルエットだが、だれが、デッサンをしたのだろう?

意外と知られていないが、ナチス・ドイツ総統のアドルフ・ヒトラーである。

庶民が乗れる車、つまり国民車(フォルクス・ワーゲン)の草案で、ポルシェ博士が

設計し、日本でも根強い人気のビートルの原型が誕生したのだ。

20歳の頃、友人に運転させてもらったことがあるが、まず、運転席を一番前に持ってきても、クラッチペダルが最後まで踏み込めず、運転中、なんどか、怖い思いをしたという記憶がある。いまなら、絶対に乗らないね。

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11月2日、大阪城ホール

椎名林檎・「(生)林檎博’18~不惑の余裕~」と銘打ったコンサートが開催された。

19時開演というのも、林檎さんらしい、ちょっとアダルトな時間帯。

「チケット、余ってへんかあ~」と数人のおっちゃんに声をかけられた。

まだ、ダフ屋さんって、いるんだと驚いた。

会場に着いたのは1時間前だったけど、もう、超満員、立ち見のお客さん

も含めて。

椎名林檎のコンサートは、東京事変のヴォーカル時も含めて、はじめて。

アーティストのコンサートには、ファンにしかわからない、約束事があったりする。

「本能」のコスチュームの看護師の人もいたし、妙に和服の姉さん方が多かったし、

これはグッズなのか旭日旗のような小旗をほとんどの人が持っていた。

観客は女性が8割くらいかな。

まだ、コンサートはさいたまスーパーアリーナやマリンメッセ福岡を残しているので

レポートらしいレポートはできない。楽しみにしているファンの方も多いだろうから。

しかし、ぼくも、すこしは語らなければならないので、コンサートまだのひとは、この先、読んでいただいては駄目。とはいえ、ネット上に情報は溢れかえっているけど。でも、当ブログのスタンスなので。

まず、初っぱなからの総立ちに驚いた。ド派手なオープニング。

レーザービームが客席を駆け巡り、ステージのバックはスクリーンになっているようだ。

感心してしまったこと。

椎名林檎が、可愛すぎる。美人すぎる。

椎名林檎が、歌がうますぎる。

椎名林檎の、いい歌が多すぎる。タイトルは「本能」「おとなの掟」以外一曲も知らないのだが。(コンサートでは、フィンガー5の『学園天国』も歌った)。

④MCなし。

⑤ゲストに宮本浩次エレファントカシマシ)、トータス松本ウルフルズ)デュエット曲で。ただし、ひと言のMCもなし。そこが値打ちあるんだよね。

⑥ステージバックのスクリーンに流れる画像がアート過ぎる。

⑦奇抜とも思える演出だが、ハイセンスで上品さも兼ね備えている。

まあ、はじめての生林檎さんだったが、「圧巻!!」という言葉以外思い浮かばない。

他の人は、どう感じるかは、わからない。

アンコールの和装は花のお江戸の小粋な姉さんってイメージ。

和柄の傘を差して、その傘をポトンと落として「アンコールありがとう」。

う~ん、かっこ良すぎるぞ!!!!!

40になっても、林檎さんの才能は、ますます、増幅され、磨きをかけているようだ。

もう一度いうが、うっとりするほど、色っぽく、可愛く、美しいひとだ。