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ノーベル賞ウィークも終わり、旬な記事ではないかもしれない。

写真の作家・村上春樹も、今年こそはノーベル文学賞と期待されながら10年が経ち、今年も、また受賞できなかった。ハルキストの落胆ぶりが窺える。

何故、村上春樹が下馬評に於いて、毎年毎年、ノーベル文学賞の候補として名前が挙がっているかといえば、その根拠は2006年にアジア圏で初めて、フランツ・カフカ賞を受賞したからである。実際、フランツ・カフカ受賞者から幾人も、ノーベル文学賞を輩出し、賞自体、ノーベル文学賞の前哨戦と位置づけられている。

ぼくは、ハルキストではないが、村上春樹は優れた作家だと認識している。「ノルウェイの森」はもとより、特に「海辺のカフカ」は生命に焼き付けられる作品だ。

されど、10連敗・・・・・・・・・・。

そもそも、村上春樹って、下馬評はどうあれ、ノーベル文学賞の正式な候補に入っていたのか。

しかし、それは50年後でなければ、公表されないのである。

フランツ・カフカ賞受賞直後から、ノーベル文学賞に入っていたかを知りたければ、あと40年待たなければならない

最近になって、ようやく、三島由紀夫が1963年の最終選考まで残っていたことが判明したばかりだ。

村上春樹以外にも、日本には、海外でも作品が翻訳されている優れた作家は多い。

村上龍しかり、あるいは宮本輝だって目があるかもしれない。テルニストのぼくは期待するわけだが、いつ、だれが、どうやって推薦され、候補に挙げられるのかはミステリーのままだ。

日本で初めてノーベル文学賞を受賞した川端康成作品について、村上春樹は「生理的にムリ」と語っている。