ちょっとは期待していたんだけどなあ。
大きな詩の文学賞の受賞報告を。
昨年の12月に、最優秀賞候補になっているからと、選考委員会から連絡があったから。
今の時点で、なんの連絡もないということは、落っこちたと判断するのは妥当だろう。
しかし、また、挑戦できるという熱い想いも同時に膨らむ。
今回紹介させていただくのは、それとは無関係な短詩。
携帯電話(スマホなど)全盛の時代であれば、決して、書けなかっただろうなあ。
けれど、進化を続ける最先端のスマホでさえ、いつかは、必ず、淘汰され、文明の古ぼけた産物になる。
新川和江が愛してくれた作品。ラジオで朗読され、歌にもなった詩。
遠い空の下
まばゆい朝の光の中で
見送るぼくに
花のように微笑んで
さよならを
くりかえした君よ
あれから
このまちに吹く風も
色を変えていき
せつなさは
あの日
プラットホームの
いちばんはしっこに
置いてきたつもりだけど
どこか
遠い空の下
君は 今も
咲いていますか
第一詩集「新選組になればよかった」収録