勝つということ

 

ぼくが

勝つということは

だれかが

負けること

 

ぼくが 一番に

なるということは

だれかが 

二番になり

だれかが ビリに

なること

 

ぼくが 笑うとき

だれかが どこかで

泣いていること

 

いやいや、しばらくのご無沙汰で、安否確認のメールもたくさんいただいた。

申し訳ない限りである。

おかげさまで、いくつかのドラマを作り出すことができた。

昼間は、再開しはじめたギターのクオリティを高めるのに必死だった。

夜はHuluかNetflixのオリジナルドラマを観る。今はNetflixのベルギー製作ドラマ

「運命の12人」という法廷ヒューマンドラマを見ている。

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このようにして、なんとか精神のバランスを保っている。週に1度は屋内の市民プールにも通っている。

しかし、それらは、すべて、いい詩を書くための環境作りに過ぎない。

詩に関しては、ぼくは常にトップを狙ってきて、運良くトップを手にしたし、奨励賞や佳作にとどまったものは、やはり、次こそ本賞を手にできるよう、心血を注ぐ。

即興で書いた冒頭の詩の内容とは相反するが、それは、ぼくが、そのように考えている人もいるだろうと書いただけで、ぼく自身の考えを書いたわけではないからだ。

「作る」ということは、そういうことである。

星夜」の画像、写真素材、ベクター画像|イメージマート

新型コロナのニュースが、ガタッと減った。

自民党の総裁選のニュースがいちばんに来る。

つまり、テレビを観なければ、怖い出来事は何も起こらない。

新聞を広げなければ、毎日が平和な日々。

な訳ないか・・・・・。

ぼくの毎日も不安だらけ。まあ、病気のせいもあるけど、

with「不安」で、創作に打ち込む。

with「恐怖」で、ギターにのめり込む。

疲れたら、空を見上げる。

星が瞬いている。

 

 

        美しい夜

 

この世で

いちばん

美しい夜は

 

母親に抱かれた

幼子が 手を

差し伸べて

星をねだる夜

 

少年たちが

星を採ろうと

虫取り網で

丘を

駈ける夜

 

美しい夜

そんな夜

 

 


中島みゆき/エレーン/Covered by BEBE

以前この方の「世情」の記事を書いた。主に中島みゆきのカヴァーで高い評価を

得ている

BEBEさんが、今度は、中島みゆきの隠れた名曲「エレーン」をYouTube

にアップされていたので、紹介させていただいた。

今回もガットギター。

ぼく自身も、最近はずーっと、この曲を練習している。

BEBEさんは、ギター演奏のあちこちで、小技を入れてくる。

特に間奏は圧巻で、悔しいが、いまのところ、真似をできる腕が、ぼくにはない。

では、原曲通りかというと、必ずしもそうではない。

自分なりに、かみ砕いて、かみ砕いて、自らの世界観で表現している。

コード自体は、むずかしくはない。

きょうは3篇の詩を書き上げた。疲労と達成感と、プラスαな、何か。

冷たいココアを飲んで、こんな夜には、「エレーン」を弾き語るのも悪くない。

 

関連記事https://tigerace1943.hatenadiary.jp/entry/2020/05/07/065535

     https://tigerace1943.hatenadiary.jp/entry/2019/02/06/093052

 

 

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いっぴきの蝉が蛇行しながら、恐ろしく低空飛行している。

というより、地面すれすれに、かろうじて風の浮力で漂っているようだ。

しかし、ぼくの脚にぶち当たり、アスファルトに落ちて、背中で飛び跳ねている。

ああ、この蝉は、もう終わりだなあ。

今更ながら、いのちの儚さを想う。

暦の上では、もう、秋なのに、残暑は厳しい。

 

       夏の庭

 

過ぎし日

坊やが 泣いて

笑って 転んで

水遊びをした

夏の庭

 

片隅の

少し錆び付いた

物言わぬ

三輪車に

 

木洩れ日が

キラキラと

降り注いでいる

 

学院祭アイデア」おしゃれまとめの人気アイデア|Pinterest ...
真夜中、窓を叩きつける雨の音で、目が醒めた。
梅雨末期の大雨だ。
時計を見ると、午前1時。
さて、そこからが、どうにもこうにも眠れない。
眠気が靄のように消えてしまった。
昔は、睡眠導入剤を飲んでいたが、朝起きたときのからだのだるさが
半端じゃない。
妙な言い方だが、あるとき「睡眠導入剤を飲み忘れて」朝までぐっすり
眠ってしまったことがあって、その日を境に、薬からは遠ざかっている。
午前1時。ギターで、今尚ハマり続けている中島みゆきを弾き語る訳にもいかず、
有名どころの詩の文学賞の作品応募もはじまってることを思い出し、案を
かき集め、原稿用紙2枚程度の自信作ができそうな確信を持てたところで
朝が訪れた。
ただ、雨は激しく降ったまんま。

                                     

                               雨 季

 

降り止まない

この雨に

打たれながら

 

木は

木であることに

耐えている

 

野良犬は

野良犬であることに

耐えている

 

そのかたわらを

赤い傘の少女が

水溜りをはねながら

足早に

駈けていく

FREE素材] イラスト背景「ザーザーぶりの雨」(ブルー系) | maru八memo2
7月も後半。
長かった梅雨も、そろそろ明けるかもしれない。
きょうは、ひさびさに晴れて、蝉の声が胸に染みる。
あの蝉は、本格的な夏の到来まで、生きられるのか?
近年、毎年のように「想定外」の大量の雨が降って、河川の氾濫など
おおきな災害を引き起こしていることに、憂慮する。
大阪の方も、よく降った。
叩きつけるような大雨が降って、眠れなかったこともある。
 
 

                                        雨を聴く

 

 

ふたり

深いため息をついて

雨を聴く

 

職を失い

貯金も底をつき

ぼくは

でも まだ

負けた訳ではないさと

リンゴをかじりながら

強がりを言って

 

きみは 黙ったまんま

ふたり 背中合わせで

ただ 

雨を聴く

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長らくのご無沙汰だった。はてなブログに戻って来れて

よかったと、心から思っている。

くだらない芸能ニュースが、TVのワイドショーの冒頭に

流れるようになり、また、平和ボケが、始まったのかなあと

思っていたら、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)の台頭で

一気に朝鮮半島に緊張が走った。しかし、脅しの多くが「保留」

になったり、意思系統が迷走しているようで、北朝鮮中枢で今、

何かが起こっているのは、たしかなようだ。

ニュースを、少し遡ると「テラスハウス」という番組でプロレスラー

の女の子が、SNSの書き込みで、自死に追い込まれたこと。

TVで放映される番組である以上、演出はある。

「台本のないリアリティ」という台本がある。

すべて、作り上げられた虚構の世界である。

しかし、イジメはなくならない。

次にアメリカの「黒人差別問題」。アメリカは特に根が深い。

彼ら黒人の血を辿っていけば、アフリカ大陸に行き着く。

アメリカでは黒人は「奴隷」として労働させることや人身売買が合法化されていた。

南北戦争リンカーンは「奴隷解放」を高らかに宣言する。

当時、黒人は南部に集中していた。北部は数%に過ぎなかった。

リンカーンは北部だった。終わらない戦争にリンカーンは苛立っていた。

南部に集中している黒人に奴隷解放宣言すれば、南部の戦意は喪失し、南部の黒人たちが反乱を起こし、戦況は逆転し、北部が勝利すると信じたリンカーンの読みは当たった。何かリンカーンの「奴隷解放宣言」というと、あたかも人権的政治決断のように

イメージするが、本音は自分の北部を勝利させるためのものだった。

スヌーピーの大冒険」というアニメで、スヌーピーが順番にこどもたちと

握手をしていくシーンがあって、最後に黒人のこどもと握手するのだが

そのあと、すぐにスヌーピーが水道で、その手を洗い苦笑いするというシーン。

エグすぎるなあ。

映画館で観て、ショックを受けた。忘れられない。

それでも、黒人差別はなくならない。

人間そのものが、すでに、そういう本能を持ってしまっている。理性がそれをおさえているだけだから、あらゆるイジメも、あらゆる差別もなくならない。

新型コロナウイルス(COVID-19)が、一旦収まりかけて、県をまたいでの

人の交流がはじまって、ここ数日、にわかに感染者数が増えてきている。

ヤな感じ。

ちいさなニュースとしては、6月の産経新聞朝の詩に詩が載った。

ぼくらしくない詩だと、多くの酷評をいただいた。

その詩ではないが、きょうはこの短詩を記しておきたい。

特段の意図はない。

 

 

     通夜

 

星もなく

 

月もなく

 

夜風が

嗚咽を漏らす

 

名もなき

少女の

通夜に