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友人のゴジラの コレクターから、東京マルイというメーカーから1993年に
発売され、入手困難な、まっさらのラジコンの初代ゴジラを譲り受けた。
1954年、初公開された元祖、ゴジラ。通称・ハツゴジ。
時折ヤフオクなどでも出品されているが、大抵がジャンク品。たとえ、未使用と説明されたものでも、「経年劣化のため商品に不具合があっても責任は負わない」とか、美品でも「動作確認をしていない」のでノークレーム、ノーリターンでなどと、出品者が逃げ道を作っている。まあ、出品側の立場を考えれば、万一のことを考えての、必要な一文かもしれないが、落札する方は不安で仕方がない。
譲り受けたゴジラは約50センチ。リモコン操作も、咆哮、首振り、尻尾振り、歩行、左回転、右回転と6つの動作に不具合はなく。動きを組み合わせると、ゴジラオタクにとっては、至極の時間を過ごせるというものだ。
真夜中の言葉
眠れなくて
深い闇の中
震えていると
天井から
もう 会えない
だけど 会いたくて
たまらぬ人たちの
言葉が 降ってくる
安堵して つかの間
ぼくたちは 懐かしく
ただ懐かしく
声を立てず 語り合う
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勝つということ
ぼくが
勝つということは
だれかが
負けること
ぼくが 一番に
なるということは
だれかが
二番になり
だれかが ビリに
なること
ぼくが 笑うとき
だれかが どこかで
泣いていること
いやいや、しばらくのご無沙汰で、安否確認のメールもたくさんいただいた。
申し訳ない限りである。
おかげさまで、いくつかのドラマを作り出すことができた。
昼間は、再開しはじめたギターのクオリティを高めるのに必死だった。
夜はHuluかNetflixのオリジナルドラマを観る。今はNetflixのベルギー製作ドラマ
「運命の12人」という法廷ヒューマンドラマを見ている。
このようにして、なんとか精神のバランスを保っている。週に1度は屋内の市民プールにも通っている。
しかし、それらは、すべて、いい詩を書くための環境作りに過ぎない。
詩に関しては、ぼくは常にトップを狙ってきて、運良くトップを手にしたし、奨励賞や佳作にとどまったものは、やはり、次こそ本賞を手にできるよう、心血を注ぐ。
即興で書いた冒頭の詩の内容とは相反するが、それは、ぼくが、そのように考えている人もいるだろうと書いただけで、ぼく自身の考えを書いたわけではないからだ。
「作る」ということは、そういうことである。
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以前この方の「世情」の記事を書いた。主に中島みゆきのカヴァーで高い評価を
得ている
BEBEさんが、今度は、中島みゆきの隠れた名曲「エレーン」をYouTube
にアップされていたので、紹介させていただいた。
今回もガットギター。
ぼく自身も、最近はずーっと、この曲を練習している。
BEBEさんは、ギター演奏のあちこちで、小技を入れてくる。
特に間奏は圧巻で、悔しいが、いまのところ、真似をできる腕が、ぼくにはない。
では、原曲通りかというと、必ずしもそうではない。
自分なりに、かみ砕いて、かみ砕いて、自らの世界観で表現している。
コード自体は、むずかしくはない。
きょうは3篇の詩を書き上げた。疲労と達成感と、プラスαな、何か。
冷たいココアを飲んで、こんな夜には、「エレーン」を弾き語るのも悪くない。
関連記事:https://tigerace1943.hatenadiary.jp/entry/2020/05/07/065535
https://tigerace1943.hatenadiary.jp/entry/2019/02/06/093052
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雨 季
降り止まない
この雨に
打たれながら
木は
木であることに
耐えている
野良犬は
野良犬であることに
耐えている
そのかたわらを
赤い傘の少女が
水溜りをはねながら
足早に
駈けていく